月影の日記帳

■2007年02月19日(月)22:55  Final Quest "J"

実務訓練も残り一週間となった日曜日のこと。
朝から降り続いていた雪はやがて雨に変わり、昼前にはあがって。
最後の休みに部屋でごろごろしているなんてもったいない! ということで、まだ行っていなかった「ななくりの足湯」を目指してまたしても別所温泉へ…何回目だこれ。
ところが、目的地の足湯にはすでに先客が。
若いカップルに割って入るのも気が引けて、すごすご撤退…。
なんとなくやさぐれた気分で、時間つぶしの方法を模索する私。
…そういえば、石湯のさらに先に、「森林公園→」の看板があったっけ…。

ふらっと向かった別所の山奥。はじめは、ほんの暇つぶしのつもりだった…。


#画像多用、合計約250kB。重かったらごめん;

森林公園への道
雪道
行くほどに、人気はなくなり。行くほどに、雪は深くなり。
やがて残るは、車の通った跡、犬のものと思われる足跡、そして鴉の鳴き声のみ。

徒歩で来るべきところじゃないだろ…常識的に考えて…。

しかしもはや引き返すにも遠い距離。あきらめ半分にとにかく歩く。
やがて、ひとつの大きな看板が見えてきた。…どうやら目的地だ。

森林公園
人っ子一人居やしない。

看板
キャンプにテニスにゲートボール。
どう見ても季節はずれです、本当にありがとうございました。


雪に閉ざされた地へ
ここに来てさらにやさぐれ爆発。
このまま進んでも、ぐるっと一周して別所の温泉街に戻れるはず。
そう考えた私は、さらに山道を進むことに。
…雪の降り積もった道を歩いていると、半ば壊れかけているように見える建物を発見。

建物?
もう、季節はずれとかそういうレベルじゃない。こんな時期に、こんなところにわざわざ来る物好きは居ないってことだ。
雪の積もった冬の山。しかも、防寒着がコートのみという状況。手袋すら置いてきた。
もうね、アホかと。自殺志願者かと。

そんな自分に 糸色望 しながらも、なんとか気力を振り絞ってとにかく歩く。
しばらくして、ようやく町らしきものが見えてきた…。

看板2
野倉。どうやら隣町まで歩いてきてしまったらしい。
別所まであと2km…orz


旅路の果てに
道祖神
ここまできたらやけっぱち。せっかくだから、夫婦道祖神を見物。
その近くの喫茶店が冬季休業中であったことに再び「季節はずれ」の単語が浮かぶ。
それでも、こんなところでへこたれている場合じゃない。
野倉の地をあとにして、別所への道をひた歩く。

小道
雨のせいで足場の悪い遊歩道を二つばかり抜けると、目の前に建物らしきものが。
そして。

ななくりの足湯
別所温泉の中心地に帰還。長い旅だった…。
ようやく最初の目的地だった「ななくりの足湯」に到達。今度は人も居ない様子。
歩き疲れた脚に、足湯がじんわりと沁みる…。

大湯
最後はやっぱりい温泉、ということで大湯へ。冷え切った身体もようやく温まって一安心。


脚を伸ばしながら、今回の小さな冒険を思い返す。
それは、どうしようもなく愚かなことだったのかもしれない。
けれど、あえて歩いて行ったからこそ森林公園の様子を知ることができ、夫婦道祖神なるものを見物でき、さらには遊歩道まで歩くことが出来た。
普段は体験できないことを体験できただけでも、意義はあったと自分に言い聞かせ、天を仰ぐ。


露天風呂から見た空は、薄暗くなりつつも…そこには確かに、晴れ間が広がっていた。

(2007/02/21 22:06)
ちょー、おまーーーww
なに一人ぶらり旅しているんですか!
うらやましー。冬の山もいいなー。
でも本当に人っ子一人いないね(笑
・月影(2007/02/23 22:01)
いやはや、こんなに時間かけた旅するつもりはなかったんですけどね?w
人の気配がしたのは、山奥にあった小さな工場と隣町だけでしたよ。機会があれば、夏にも行ってみたいですー。
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